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馬鹿試合の意味は?プロ野球の印象的な試合をまとめてみた

2019年6月22日、DeNA対楽天2回戦(横浜スタジアム)の試合において、ゲーム開始直後の1回に表の楽天が6点、裏のDeNAが7点を取り、両先発投手がDeNA・大貫は1死も取れず、楽天・古川は1死しか取れずにマウンドを降りるという荒れた初回となり、結果DeNA9-11楽天で楽天が勝った試合がありました。

今回は、プロ野球選手でも『こんなことがあるのか!』という伝説に残る荒れ試合(俗にいう『馬鹿試合』)を特集しました。

馬鹿試合の意味は?

まず、馬鹿試合とは、おもに投手陣の崩壊が原因で、一方的展開のワンサイドゲーム、もしくは両チームが譲らずシーソーゲームの乱打戦の末、点が量産される試合のことを言います。
両チームがそれぞれ5得点以上した試合と定義されることもあるようです。

プロ野球の馬鹿試合をまとめてみた!

それでは、実際過去にあった『馬鹿試合』を記録と過去5年(2014年以降)の印象に残る試合をピックアップしてみました。

*記録

1試合最多得点 32点 1940年4月6日 阪急軍vs南海軍
1試合最大点差 30点 1940年4月6日 阪急32-2南海
最多得点完封試合 26-0 1946年7月15日 近畿グレートリング26-0ゴールドスター
2005年3月27日 千葉ロッテマリーンズ26-0東北楽天ゴールデンイーグルス
1試合最多安打 32安打 2003年7月27日 福岡ダイエーホークスが対オリックスブルーウェーブ戦で
1試合最高打率 .582 2003年7月27日 福岡ダイエーホークスが対オリックスブルーウェーブ戦で
両チーム1試合最多総安打 45安打 2003年7月27日 福岡ダイエーホークスvsオリックスブルーウェーブ ダイエー32安打オリックス13安打
1イニング最多打者 20人 2009年6月11日 千葉ロッテマリーンズvs広島東洋カープ6回裏マリーンズの攻撃時
1イニング最多得点 15得点 2009年6月11日 千葉ロッテマリーンズvs広島東洋カープ6回裏マリーンズの攻撃時

*2014年以降印象的な『馬鹿試合』

2014年8月5日 ヤクルトvs阪神

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
阪神 4 0 4 5 2 0 1 0 4 20
ヤクルト 0 1 2 2 3 0 0 3 0 11

初回2死走者無しからセンター比屋根が落球エラーをし、四球の後この試合のヤクルトの先発八木は19球(0回2/3、打者4人、被安打0)で負傷降板。その後阪神新井がチーム初安打となる満塁ホームランで4点を先取。なお、ランナーは失策・四球・四球で出塁したものでした。

ヤクルトは2回、中村のタイムリーで1点。
3回阪神は鳥谷、マートンのホームランに、梅野の二塁打、投手メッセンジャーのタイムリーで4点の追加点。

しかし、ヤクルト打線が黙っておらず、3回裏、川端・雄平らで2点を挙げ、マートンや新井、メッセンジャーの再度の得点によって13点を取られるも、山田のホームランで2点、その後11点を挙げる。が、しかし、阪神がゴメスらのホームランによって最終的にはメッセンジャーの4打点を含む20点を挙げて勝利。一方ヤクルトは11点を取るも敗北するという、何とも野球のスコアとは思えない結果となりました。

結果的にヤクルト先発の八木は、0回2/3、被安打0、自責点0(失点2)で敗戦投手になり、一方阪神先発のメッセンジャーは、5回11安打8失点(自責点7)、3打数2安打4打点で勝利投手となりました。
両軍合わせて39安打50出塁、猛打賞6人を出したこの試合後の監督インタビューでヤクルト小川監督は「これじゃ試合にならない」とお手上げ状態の名言を残しました。

ちなみに、この試合はカードの第1試合だったのですが、第2試合はヤ7-6阪、第3試合はヤ13-4阪であり、ヤ31-30阪という“馬鹿カード”とも呼べる3連戦となったのでした。

2016年5月24日 ソフトバンクvsオリックス7回戦(ヤフオクドーム)
(通称「ニニ・六事件」)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
オリックス 0 0 0 0 1 4 0 1 0 6
ソフトバンク 2 1 5 8 4 1 0 1 × 22

ソフトバンクは初回に柳田の2ランホームランで先制すると、7回以外の毎回得点で大量22点を挙げたという試合。
この試合、先発全員安打は達成されませんでしたが、先発全員打点が記録(押し出し四球による)されました。また、4回に代打で登場した吉村が途中出場で猛打賞を達成。

オリックスはブランコが2打席連続ホームランなどで3安打5打点を挙げるも、投手陣が6人全員が失点し崩壊、被安打17、与四死球14という惨状でした。(特に4回裏には押し出し四球だけで4失点)
その得点から(2015年6月12~14日の阪神vsオリックスの交流戦3連戦のトータルスコアが2-26だったことも絡め)なんJ板では第二次世界大戦前のクーデター未遂事件「二・二六事件」をもじった、通称「22-6事件(ニニ・六事件)」と言われています。

2017年4月1日 広島vs阪神2回戦(マツダスタジアム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
阪神 4 2 0 0 0 2 0 0 0 0 8
広島 3 0 0 0 2 2 1 0 0 1× 9

スコアボードを一見すると熱いシーソーゲームのように見えますが…
その実態は、両軍合わせて26四球(NPBタイ記録、延長も含めれば27四球)、1死球、4失策、33残塁、試合時間5時間24分(延長10回)という長い長い試合でした。

阪神・岩貞、広島・岡田の両先発投手、序盤から四球を連発する出だし。
阪神は1回、糸井の犠牲フライ、原口、梅野のタイムリーで幸先よく4点を先制。しかし、その裏、広島・丸の3ランホームランで1点差とするも、阪神はすぐさま2回に2点を加え6-3。5回裏広島・鈴木の2ランホームランが飛び出し、再び1点差とします。

その直後の6回表、阪神は福留、原口の四球、代打・中谷のヒットで一死満塁のチャンスを作ると、鳥谷がフルカウントからの空振り三振、続く梅野は4球目を打ちショートゴロ、3アウトチェンジ…かと思われましたが、ショート田中のまさかの悪送球。走者2人が還り、再び3点差となります。

その裏広島は四球と盗塁で無死二塁とし、代打・会沢のタイムリーで1点返し、さらに1死一・三塁から、丸が犠牲フライを放ち三度1点差とします。

そして7回、広島は一死満塁のチャンスに会沢が藤川から押し出し四球を選び、ついに同点に追いつきます。

その後8回、9回と両軍チャンスを作るもののあと1本が出ず、試合は延長戦へ。

10回裏、阪神は7番手ドリスが登板。広島は一死後エルドレッドがヒットで出塁し、続く代打・下水流のところでドリスが牽制悪送球、さらに下水流はショートの糸原のエラーで出塁、一死二・三塁とサヨナラのチャンス。続く安部がセカンドへのサヨナラタイムリー内野安打を放ち、長い長い試合は広島が制したのでした。

なお、この試合では両軍の投手以上に球審・杉本氏のストライク・ボール判定が一役買っていることも追記しておきたいと思います。

2017年7月25日 ヤクルトvs中日14回戦(神宮球場)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
中日 1 0 0 3 1 0 0 3 0 0 8
ヤクルト 2 0 2 1 1 0 1 1 0 1× 9

ヤ戦病院とも言われる神宮球場での試合。
大型連敗を繰り返して最下位に沈むヤクルトが、オールスターを挟んで4カード連続負越し中の中日を迎えてのカードの初戦。先発投手はヤクルト・原、中日・吉見。

1回表原の暴投により中日先制。しかしその裏、ヤクルト・バレンティンが来日200号となる2ランホームランを放ち、すぐさま逆転に成功します。さらに3回裏バレンティンがセカンド谷の落球で出塁すると新外国人のリベロが来日初ホームランとなる2ランを放ち3点差。

しかし直後の4回表ヤクルト・サード・藤井の悪送球と打者中日・藤井への死球によって中日は二死一・二塁とし、福田の3ランホームランで同点。ところがその裏、こちらも二死一・二塁から山田のショートフライをルーキー京田が落球してしまい、タイムリーエラーでヤクルト勝ち越し。

5回表、その京田がソロホームランを放ち自分のミスを取り返したが、その裏にピッチャー原がタイムリー2塁打で再びヤクルトが勝ち越し。さらに7回裏、中日ピッチャー・岩瀬が満塁のピンチを作り、又吉に交代するも山田が押し出しの四球を選び追加点。

しかし8回裏、中日はヤクルトの3番手近藤を攻め、福田がこの日2度目となる3ランホームランを打ち見事逆転するも、その裏一死一・三塁の状況から又吉がボークを取られあっさり同点に追いつかれてしまいます。
最終的に10回裏ヤクルトは中日・笠原から山田がこれもこの日2度目となる(ストレートの)押し出しサヨナラ四球を選んで、4時間38分の熱戦(?)に幕を下ろしました。

ヤクルトは16安打3与四死球2失策、中日は9安打11与四球3失策。中日は投手・守備ともに崩壊といってもいい状態でしたが、ヤクルトも3イニング連続で満塁で3アウトになるなど20残塁を記録する拙攻ぶり。得点はピッチャーのタイムリーが唯一の打点となり、そのほかは暴投、ボーク、エラー、押し出しによるもの。最後は敬遠で満塁策をとったにも関わらずストレートの四球で終戦…と突っ込みどころは満載です。さらにバレンティンの200号メモリアルアーチもお立ち台は5打数無安打2打点でサヨナラ四球を選んだ山田が立ち、なんとも消化の悪い試合となってしまいました。

2017年7月26日 ヤクルトvs中日15回戦(神宮球場)

次にご紹介したいのが前項の試合の翌日の試合…

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
中日 0 3 0 3 4 0 0 0 0 0 10
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 2 8 0 1× 11

両軍の惨状はさらに上をいきます…

究極の風呂試合といえそうですね。
先発はヤクルト・ルーキー・星、中日・大野。

試合前半は完全に中日ペースで、5回終了時点で10点の大量リードを奪っていました。
ヤクルト・星は5回を投げて被安打9、与四死球5で降板。

しかし7回裏、ヤクルトの代打・中村が2ランを放ったところから試合が急変しだします。

8回裏、火ヤク庫大爆発。まず、バレンティンの2ランが飛び出し、山田に四球を与えたところで中日先発・大野から福谷へスイッチするも、あっという間に一死満塁、上田が犠牲フライ、中村のタイムリーでさらに2点。

ここで福谷に代わり岩瀬が登板するが、流れを止めるどころか坂口、山崎に連続タイムリーを浴びてついに2点差に。中日はさらにピッチャー又吉に交代。しかし又吉ももはやヤクルトの爆流を止めることはできず、バレンティン四球からの山田の2点タイムリーで、10点リードをわずか2イニングで追いつかれてしまいました。

そして前日に続いて延長戦へ。10回裏、ヤクルトの代打・大松がサヨナラホームランを放ちヤクルトに勝利の魔女がほほ笑むという幕切れとなりました。
ヤクルトは15安打6与四死球2失策、中日11安打5与四死球1失策。中日は6回以降わずか2安打で、記録的な逆転負けを喫しました。

ちなみに10点差を逆転したのはプロ野球タイ記録(4回目)となっています。

以下は、直近の「馬鹿試合」
最近は本当に多いですね。

2019年6月22日 DeNA vs楽天2回戦(横浜スタジアム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
楽天 6 0 0 0 2 0 2 1 0 11
横浜 7 0 0 2 0 0 0 0 0 9

初回に両先発投手がDeNA・大貫は0/3アウト、被安打4、与四球3、6失点、楽天・古川は1/3アウト、被安打3、与四球4、7失点と大乱調の滑り出しで「馬鹿試合」がリアルタイム検索ランキング1位になった試合。
試合開始から一回裏終了時点で1時間7分も経過し、両先発は合わせて一死しか取れずに降板し、一方で両軍野手は全員出塁するという珍記録が生まれました。

2019年6月23日 広島vsオリックス3回戦(マツダスタジアム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
オリックス0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 9
広島 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3

前日の横浜vs楽天戦とは真逆の風呂試合(?)

9回までお互いに点を許さない緊迫した試合だったものの、延長戦に入って空気がガラリと変わる。

10回表にオリックスが1イニング4本の三塁打を記録しており、これは1リーグ時代の1947年巨人以来のNPB72年ぶり2回目の大記録となりました。

※番外編

2019年6月30日 レッドソックスvsヤンキース(ロンドンスタジアム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ヤンキース 6 0 2 6 3 0 0 0 0 17
Rソックス 6 0 0 0 0 1 6 0 0 13

MLB史上初のロンドン遠征試合
先発投手はRソックス・ポーセロ、ヤンキースは日本が誇るマー君こと田中。
しかし初回にポーセロ1/3アウト、被安打5(うち本塁打1)、与四球1、6失点、田中2/3アウト、被安打4(うち本塁打1)、与四球2、6失点と両投手がマウンドを降板し、結果両軍合わせて37安打(ヤンキース19、Rソックス18)という乱打戦は、後世語り継がれる試合となりそうですね。

馬鹿試合のネットの反応

(2019年6月22日の横浜対楽天戦について)

初回で1時間越えとか馬鹿試合すぎる!!!
投手が1アウトでKOやら合計13点やら・・・
馬鹿試合、見る側からしたら面白いけどやってる側は疲れるだろうな
馬鹿試合はもう結構ですw

(2019年6月30日のRソックス対ヤンキース戦)

MLB史上初めてロンドンで開催した試合が壮絶な馬鹿試合すぎてわろた。
イギリス人に野球が誤解されてしまう

と、満腹感を感じるコメントや野球の魅力を問う声が多くありました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回あらためてプロ野球には本当にたくさんの記録があるものだと私自身驚きました。

書き込みにもありましたが馬鹿試合は見る方は長打が飛び交い面白いかもしれませんが(実際には試合時間が間延びしてみる方も飽きてしまいそうですが…)、やっている選手たちは自身の成績にも影響し相当に大変であることは間違いありません。

が、しかし選手たちのちょっとしたメンタルで年に数回起こってしまう馬鹿試合も、日々練習を積んでいるプロ野球選手とはいえ人間の成せる業。
こういう試合も少しホッとしてしまうのは筆者だけでしょうか。

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