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EU離脱が合意なしで行われた場合の為替などの影響は?「何をやってるんでしょうね」「共倒れ」

英国が合意なしでEUを離脱する確率が、じりじり上昇してきています。
現実となった場合に為替など予想される影響をまとめてみました。

英国が合意なしでEU離脱する確率と為替などへの影響

英国が合意なしでEU離脱する確率と為替などへの影響を見てゆきましょう。

英国のEU離脱の国民投票の結果を受けて、メイ首相がEUに対し、2017年3月29日に離脱通知を行い、英国とEUが離脱協定について交渉を始めてから早1年10か月が過ぎました。

2019年3月29日期限というのに、英国の政治の混乱は収まらず、合意なし離脱の可能性が高まっています。

合意なしでEU離脱する確率

議会で昨年末に否決されたメイ首相の離脱案が、「EUとの再交渉」などの修正をつけて、可決されましたが、離脱期限の延長する修正案は否決されました。

ロイターによれば、ゴールドマン・サックスなど投資銀行や資産運用会社の合意なし離脱の確率は、10%→15%、5%→15%、20%→30%、20%→25─30%などじりじり高まり、現実味を帯びてきています。
EUのユンケル委員長も「再交渉はしない」とし、「合意なき離脱の可能性はさらに高まった」と述べています。

合意なき離脱は英国、EU双方に大混乱を招く可能性が高いことから、最終的には、妥協するだろうとの思惑により、20~30%の確率となっているわけですが、
英国の国民投票の結果が世界に衝撃を与えたように、このままでは、合意なしでEU離脱にいたるとの可能性が十分でてきています。

英ブックメーカー(賭け屋)大手は、実際に「合意なき離脱」が起きる確率は約17%と予想しています。

合意なし離脱の場合の影響は?

合意なき離脱の場合、英国は3月29日にEUの単一市場から緩和対策なしに離れることになり、関税や物流の分野で大きな混乱が予想されています。

例えば、年間150万台超のトラックなどが通行する英仏の海底トンネルでは、通関手続きによって数十キロの渋滞が生じると予想されます。

英国にEU向けの営業拠点や工場などを構える企業は、EU域内での事業展開で急激なコスト増が見込まれます。

・金融
シングル・パスポート(EU加盟国のいずれかで免許を取得した金融機関は、他のEU加盟国においても金融商品の販売や支店設立などの業務が認められる)の適用がなくなるため、英国で免許を取得していた金融機関に支障が生じます。

・物流
離脱により、税関や動植物の検疫が必要になる。英国にモノが出入りする際に関税が発生して税関手続きなどが発生し、
英国では輸入にどのくらい時間がかかるかわからないため、商品の品切れや物価の高騰などが発生する恐れがあり、生活や経済活動に大きな影響がでます。

実際、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン(KFC)、プレタ・マンジェといったファストフード大手は、合意なき離脱となった場合には、
供給網に大きな混乱が生じると警告した。食べ物の「選択や質、永続性」について維持できなくなる可能性があると指摘しています。

・製造業
英国の輸出企業はEUの輸入関税に直面する。関税率は平均5%ですが、同国の主力輸出品については、自動車に10%が課せられるなど、さらに高くなります。
英国を含んだ形でのサプライチェーンが切れてしまいます。
大陸EU内の企業とサプライチェーン(部品供給網)を構築しており、ドーバー・トンネルがその要所ですが、
税関検査が必要となれば、それでなくても長い通過時間が延び、サプライチェーンは維持不可能と言われます。

多国籍企業が英国から撤退すると同時に、医薬品や生鮮食料品など、生活必需品が不足する事態が起こる可能性があります。

・ヨーロッパの航空業界
イギリスの航空会社はEU単一航空市場とオープンスカイ協定のメンバーから外れるため、EU航空区域での飛行ができなくなります。
例えば、アメリカ→英国→ヨーロッパや英国→ヨーロッパ→南米へのフライトが困難となり、離脱当日に、500万人の利用客が足止めを食わされる可能性があるとのことです。

・英国とEUに滞在する双方の市民が滞在先での法的根拠を離脱とともに失う
外国からの移民への依存度が非常に高い地域では、国内が混乱し、移民が国外へ移ります。

・英ポンド
合意なき離脱は、経済に打撃を与える可能性が高いため、ポンドの対ドル相場は6%以上の下落を市場ストラテジストは予測しています(すでに2016年以降、約13%下げている)。

イギリス系の金融機関は英ポンド/米ドルで1.20までの急落もありえると予想しています。
ポンドはさらに10─12%下げて過去30年来の安値である1ポンド=1.13ドルに近付くとの予想や、英中銀では、最悪の場合25%下落し、英ポンド/米ドル=1.0となるまでの予想をしています。

以上トータルとして、英経済は約8%近いマイナス成長となり(最悪の最大で約11%落ち込む)、2008年のリーマン・ショックを超える深刻な不況になるとの予想もあります。

影響がこんなに!

各企業等の対応の動きは?

イギリス企業の3割近く英国のEU離脱を理由に国外移転を考えています。
製薬各社は英国とEUの双方で医薬品の在庫積み増しとサプライチェーンの見直しに着手しています。

日本企業では、パナソニックが欧州本社を既にオランダに移転し、ソニーも3月にオランダに移す予定。三井住友フィナンシャルグループは
3月までにドイツに銀行の現地法人を開設し、三菱UFJはオランダ・アムステルダムに銀行の欧州本部機能を一部移管した。
英ジャガー・ランドローバーや独BMW、日本のホンダがそれぞれ離脱後に英工場の操業を一時停止すると発表しています。

合意なしEU離脱へのネットの反応

英議会は能なしなので結局合意なき離脱で世界に迷惑かけそう
今週の英議会でEU離脱反対する動きが出るかと期待したが、一切なく完全に失望。合意なき離脱で英国及びEU共倒れ
ブレグジットを巡る混迷。合意なき離脱か、それとも?3月29日までに何が起こるか
この国の人たちは何をやってるんでしょうね。為替=その国の国力だと思いますが、自分たちでそれを不安定にさせて何の意味があるのか… EU離脱合意を英下院が230票の大差で否決 
市場は「2歩3歩 先を見て動いている」 一般のニュースでは 『合意なき離脱か』という報道もされていますが… 市場では… 株・為替の売りは強まらず、 3月の離脱を延期など 最悪の『合意なき離脱』は回避するだろうという見方⭐️ 注意点 ①大敗でメイ首相が辞任に追い込まれる ②強行的な合意なき離脱
ポンド、合意なき離脱のリスクは市場が考えているよりも高いとの指摘も
為替はロンドン市場が世界で一番デカイ理由3つ ✔️時間帯がアジアとアメリカの真ん中で取引に厚みがある ✔️英国法が安定していて世界標準になっている ✔️欧州全体の金融機関が集中しており情報が入りやすい 仮に合意なき離脱となり、欧州の金融機関が英国外に流れたらどうなるんだろう??

出典:ヤフコメ

英国は国内で何やっているんだろうと、腹立たしく思っているコメントが多数ですが、まさかと思われていた合意なきEU離脱が現実となる不安も感じ始めています。

まとめ

EU離脱が合意なしで行われた場合の為替などの影響をまとめました。
大きな混乱を起こすのは目に見えているので、最後は双方がなんとかすると思われていたのが、ずるずると2年近くの時間を浪費して、期限が目の前に迫ってきました。

ここ数年、EU離脱の英国国民投票、トランプ大統領の誕生など、常識では考えられない、まさかと思われてきたことが起こってきました。

いよいよ、日本としても、英国の合意なしのEU離脱による世界の経済混乱を現実と考える時期に来ているようです。

まさかが現実になの!

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