男性用かみそりのジレット(米P&G傘下)が行き過ぎた「男らしさ」の問題や女性たちの「#MeToo」運動を取り上げたCM動画「We Believe」を公開したところ、不快だと炎上しています。
なぜこんなにも作りこんだCMが炎上したのでしょうか?
このCMに激怒した俳優達と内容をシェアしてゆきます。
ジレットのCMが不快と炎上!激怒した俳優とは?
ジレットの不快と炎上したCMの内容と、これに激怒した俳優のコメントを見てゆきます。
2分足らずのCM動画の内容は、いじめやセクハラの具体例から、乱暴な少年たちが「男の子だから」と容認される場面などに続きます。
そこへ「もう笑い飛ばしたり、同じ言い訳を繰り返したりしているわけにはいかない」として、#MeToo運動による変化が紹介されます。
最後の場面では男性たちがけんかを止めたり、子どもを守ろうと立ち上がったりする姿と、それを見つめる少年たちが映し出されます。
So nice to see @Gillette jumping on the “men are horrible” campaign permeating mainstream media and Hollywood entertainment. I for one will never use your product again. https://t.co/uZf7v4sFKm
— James Woods (@RealJamesWoods) 2019年1月14日
ジレットはこの動画で、30年続く「The best a man can get(男の得るベストのものを)」というスローガンを、
「Is this the best a man can get?(これが男のできるベストなのか?)」に置き換えて問いかけたということで、「有害な男らしさ」の文化を終わらせるよう訴える内容となっています。
このコマーシャルに対しては、勇気ある意見だと称賛の声が集まる一方で、このCMは「侮辱的だ」「フェミニストの宣伝工作だ」と反発する男性のコメントが殺到し、
「#BoycottGillette」とジレット製品のボイコットを呼びかける運動まで起こっています。
ユーチューブでは6万7000件の「いいね」に対し、嫌いは31万5000件に上ったそうです。
特に、このCMに激怒した俳優、ジャーナリストなどが、二度とジレット製品は使わないとツイッター投稿しています。
この内容を見て行きましょう(男性ばかりです)。
CMに対する俳優達の反応
<ジェームズ・ウッズJames Woods>アメリカの俳優 保守的
ジレットが、主要なメディアやハリウッドのエンターテイメントに浸透している「男はひどい」キャンペーンに飛びつくとは面白い。二度とお前ところの製品は使わない。
<チャック・ウーラリー Chuck Woolery> アメリカのクイズ番組の司会 保守的な政治的意見
男であることが、どれほどひどいかを思い起させてくれたジレットにありがとうと言いたい。
このCMがあなたの顧客に受けいられるはずだって?あり得ない。
<ピエールズ・モルガン Piers Morgan> 英国のジャーナリスト Daily Mirror勤務経験
私は@Gilletteのかみそりを大人になってから大半の時期に使ってきたが、この美徳をうたうばかげたストーリーは、男らしさに対する現在の哀れで全世界的な攻撃に油を注いでいる。
そんなことに熱心ではない会社(の製品)に私は乗り換えるだろう。
男の子をひどい男の子にしょう。
男をひどい男にしょう。
<A・マトゥラー A. Mathura> ヒンズー教の牧師、トレンドウォッチャー、nationalist
私はジレットや他のP&G製品を二度と買うつもりはない。何十年もの間その製品を購入してきた男性のおかげで帝国を築いた会社は
今や新しいコマーシャルであえて男らしさに唾を吐くことをした。私はこれで終わりにする! #BoycottGillette
<アート・タバナART TAVANA> ロサンジェルスを拠点にする音楽ジャーナリスト
ぼくたちは髭剃りのゲルに政治を必要としない。
すべて男性で、政治的には保守的なひとの厳しい意見ばかりです。
ジレットの北米の担当者は「議論が起きることは予想していた。話し合う機会がなければ真の変化は起きない。
私たちにとって最大の敵は、行動を起こさないこと」と話しています。
では次に、日本での反応を見てみましょう。
CMへの日本の反応
個人的にはジレットのこのアクションは議論を広げるきっかけとして面白いと思えるし、#MeTooも支持できる
毎日、髭剃りするのは非常に面倒なのだが。
観てないけどw150秒は長いぜ。
女子同士のは比較的やや深刻に見られる?ようだけど、この男子から男子・女子に行われるのも同じくらい重い
「喧嘩しちゃって、男の子はやんちゃね〜」とか「好きな女の子のことはいじめちゃうものなんだから大目に見てあげて〜」とか、軽く見過ぎ。今考えたら頭いってるようにしか思えない言葉だわ。
出典:ヤフコメ
アメリカの俳優達に比べると、CMに好意的なコメントが多いようです。
アメリカはレディファーストの国で、日本は遅れているというひと昔前の常識が、
トランプ大統領の発言や、MeToo運動で、実態はこんなにひどいのかと眼が覚める思いでした。
まとめ
ジレットのCMの内容とこれに激怒した俳優達のコメントを見て行きました。
今回の論争へのトランプ大統領の反応を見たかったのですが、国境の壁問題でそれどころではないのか、
ツイッターには、この話題に関するコメントはありませんでした(関連団体のコメントはありましたが)。
CMに対して、怒ったのは、保守的な男性俳優、ジャーナリストなどで、意見が偏っているのかもしれません。
それにしても、男性用製品ということで、顧客が男性ばかりで、議論を呼ぶことが分かっていて敢えて、このCMをぶつけてくるジレット(P&G)というのは、なかなかやるものだと感じました。
日本でこの種のことができる会社があるでしょうか?あるとすれば、どこでしょう?と考えてみるのも興味深いところです。
この記事へのコメントはありません。