先日の「RIZIN.13」で堀口恭司選手と熱戦を繰り広げたキックボクシング最強の「神童」那須川天心選手。
6日、タイのバンコクで開かれたボクシングの世界タイトルマッチ会場に姿を見せ、格闘技ファンの話題を呼びました。
かねてボクシング参戦への関心を示している那須川天心選手。
タイの現役ボクシング王者といえばシーサケット選手が有名ですが、果たして対戦が実現する可能性は?
仮に戦うとすれば勝敗予想はどうなのでしょうか。
那須川天心vsシーサケットの実現可能性
6日バンコクで行われたのは、シンガポールを拠点にアジアで活動する総合格闘技団体「ONE Championship」のイベントです。
ONEではこのほどムエタイ、キックボクシングの新部門をスタート。
今大会は一興行の中で4競技の試合が共存し、特にメインイベントではWBCの認可を受けたボクシングの世界タイトルマッチも初開催するなど、非常に異色な格闘技の一大祭典となりました。
メインで行われたのがWBCスーパーフライ級王者シーサケット・ソールンビサイ選手と同級11位ディアス選手(メキシコ)のタイトル戦です。リングサイドには那須川天心選手の姿もありました。
試合は判定に持ち込まれましたが、3-0の大差で王者が3度目の防衛に成功しました。
タイの国技ムエタイのトレーニングも取り入れるなど、幼いころからタイとは縁が深い那須川天心選手。そして以前からボクシングへの興味も示しています。
その才能にはかねてボクシング関係者からも高い評価が。7日の防衛戦で世界を震撼させた「怪物」井上尚弥選手が属する大橋ジム会長も「ボクシング最速王者記録を破るとしたら那須川君」と公言して憚りません。
ただ現在日本で行われるボクシングのルールでは、他格闘技と掛け持ちで参戦するのは事実上不可能。日本ボクシング界は伝統や世界王者の権威を重んじ、いわゆる「多団体の王者乱立」を嫌うからです。
しかし海外での興行であれば、ルール次第では「一夜限りのボクシング参戦」なども実現可能。
那須川選手がONEの大会に招かれたことについて、ファンの間では「ONEが今後、シーサケットvs那須川天心といった異種格闘技のビッグマッチを企画する意図もあるのでは?」ともささやかれているようです。
ではこの二人がボクシング対決した場合の勝敗予想はどうでしょうか。
タイのBOXINGジムでナワポン選手と軽いスパーリング!
シーサケット選手と引き分けた選手らしいです!
良い経験ができました!
この様子はvs那須川天心で放送されます!✌️✌️✌️#BOXING pic.twitter.com/qSjY6Dle7P— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) October 7, 2018
那須川天心vsシーサケットを予想してみる
弱冠20歳の那須川天心選手は、これまでキックボクシング24戦無敗と驚異的な強さを誇ります。天性の格闘センスを持ち、総合格闘技にも参戦するなど他競技にも高い関心があります。
一方31歳のシーサケット選手は、プロ戦績47勝(41KO)4敗1分。
13年に佐藤洋太選手にKO勝ちしてWBC世界スーパーフライ級王座へ。一度陥落しますが、17年に米国ニューヨークで、当時軽量級最強とされていた王者ローマン・ゴンサレス選手(ニカラグア)に挑戦し、判定で王座に返り咲きました。
米での再戦でも「ロマゴン」を4回KOと圧倒し完全決着。今年2月には再び米で強豪のエストラダ選手(メキシコ)を判定で退けて2度目の防衛に成功しました。
井上尚弥選手がバンタム級に移った今、「スーパーフライ級最強」ともいえる存在になっています。
では仮に那須川天心vsシーサケット戦が実現すると、結果予想はどうでしょうか。
シーサケット選手は、6日の防衛戦では格下の選手相手にかなり苦戦。母国のビッグイベントでKO勝利を意識しすぎたのでしょうか、ダウン気味のスリップもとられるなど防御面でも荒い内容でした。
一方普段からボクシングジムでもトレーニングを行うなど、ボクシングと馴染みが深い那須川選手。
得意の左ストレートは「ライトニング・レフト(稲妻の左)」の異名を持ち、実際に元ボクシング王者をパンチでKOした試合もあります。
ボクシング関係者らは口をそろえて「ハンドスピード、パワー、多彩なパンチ、当て勘、技術のすべてがすごい」とそのボクシングの潜在能力を絶賛しています。
まだ若い那須川天心選手。仮に正式なトレーニングを受け技術を身につければ、王者シーサケット選手といえども「危険」な好試合が期待できそうです。
ネットの予想・反応まとめ
出典:twitter、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10197259485
まとめ
実は那須川選手、このほどネットテレビの企画でボクシングへの本格参戦を表明しました。
今後国内外の大手ジムで本格練習を開始する方向。「誰も格闘技界で成し遂げていないことをやりたい。そのためにボクシングというのも頭の中にある」と語ります。
ただキックを続ける意志も強く、現実には「海外ではボクシング、国内ではキック」という棲み分けになるともいわれています。
ボクシングの「怪物」井上選手とも「いつか手合わせしてみたい」と口にする那須川選手。
海外を舞台にボクシングの実績を積み主要団体から公認されるほどに成長すれば、将来、日本格闘界スーパースターの「夢の対決」が実現するかもしれません。
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