高卒2年目のヤクルト村上崇隆がセ・リーグのホームランダービー3位となる9号ホームランを、阪神戦で放ちました。
成績や年俸と入団3年目までのホームラン数を歴代のホームラン王と比較し、これがどんなに凄いことかを見てみましょう。
村上崇隆の成績や年俸と歴代ホームラン王と比較
村上崇隆の成績や年俸をまとめ、歴代ホームラン王と入団3年間の記録を比較しました(ホームラン数)。
高卒2年目のヤクルト村上崇隆が阪神戦で9号ホームランを放ちました。セ・リーグのホームランダービーで鈴木誠、筒香に並ぶ3位となります。
まだ34試合目ですので、2桁ホームラン目前はもちろん今シーズン終了時で38本のペースです。
2年目で、10本を超えれば、現役の高卒新人としては、近年にない逸材ということになります。
村上宗隆は、2000年2月2日生まれ19歳で、九州学院高等学校出身、昨シーズンヤクルトに入団しました。恵まれた体格と日本人離れしたパワーを持つ長距離砲として期待されています。今年は、三塁手として開幕スタメンから出場しています。
村上は、2017年のドラフトでは、7球団が1位指名した清宮幸太郎の獲得を逃したヤクルト、巨人、楽天が外れ1位で競合した末にヤクルトが獲得した内野手です。
各球団がドラフトで1位指名した高卒内野手4名清宮幸太郎(日本ハム)、村上宗隆(ヤクルト)、中村奨成(広島)、安田尚憲(ロッテ)の契約金、年俸、2年間の成績を比較してみましょう。
所属 球団 | 日本ハム | ヤクルト | 広島 | ロッテ |
---|---|---|---|---|
選手 | 清宮幸太郎 | 村上 宗隆 | 中村 奨成 | 安田 尚憲 |
出身 | 早 実 | 九州学院 | 広 陵 | 履正社 |
契約金 | 1億 | 8千万 | 1億 | 1億 |
年俸2018 年 | 1500 | 720 | 800 | 1240 |
年俸2019 | 1800 | 800 | 800 | 1300 |
本塁打2018 | 7 | 1 | 1 | |
出場回2018 | 160 | 12 | 53 | |
打率 2018 | 0.20 | 0.083 | 0.151 | |
本塁打2019(~5/7) | 9 | |||
出場回2019(~5/7) | 115 | |||
打率2019(~5/7) | 0.243 |
(空白欄は1軍出場なし)
清宮幸太郎は昨シーズン7本の本塁打を打ちましたが、今シーズンは怪我の影響もあり、1軍でプレーができていません。
これまでのところ、村上、清宮以外で、ホームランを1軍で記録しているのは、安田尚憲(ロッテ)の昨年の1本のみです。
これらをみても、村上崇隆が最も安い契約金、年俸にも関わらず、これまでのところ、1番の働きをしていることが分かります。
では、2年目9本のホームランが、どんな凄いものか過去の高卒ホームランバッターのプロ3年目までの記録と比較してみましょう。
歴代高卒ホームランバッターのプロ3年目までの記録
これまで、高卒で3年目までに2桁ホームラン打者をまとめてみました。
2桁本塁打達成者 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
---|---|---|---|
清原和博(西武) | 31 | 29 | 31 |
張本勲(東映) | 13 | 6 | 24 |
前田智徳(広島) | 0 | 4 | 19 |
坂本勇人(巨人) | 8 | 18 | |
王貞治(巨人) | 7 | 17 | 13 |
田中幸雄(日本ハム) | 1 | 9 | 16 |
城島健司(ソフトバンク) | 4 | 15 | |
堂林翔太(広島) | 14 | ||
イチロー(オリックス) | 0 | 1 | 13 |
宇野勝(中日) | 0 | 3 | 12 |
駒田徳広(巨人) | 12 | ||
松井秀喜(巨人) | 11 | 20 | 22 |
掛布雅之(阪神) | 3 | 11 | 27 |
江藤智(広島) | 5 | 11 | |
立浪和義(中日) | 4 | 2 | 11 |
岩村明憲(ヤクルト) | 0 | 11 | |
筒香嘉智(横浜) | 1 | 8 | 10 |
3年目までの記録では、清原和博は別格としても、王貞治、掛布雅之、松井秀喜などそうそうたる歴代のホームランバッターが並びます。
現役では、坂本勇人、筒香嘉智が入りますが、いずれも3年目に達成しており、筒香嘉智はやっと10本に過ぎません。5年目に、初めて33本と二けたのホームランを放ったT岡田のような遅咲きの例はありますが、多くは3年までに結果を出しているようです。
あの三冠王野村克也も、3年目でようやく7本、4年目で、打棒開眼して30本となっています。
目前の二桁ホームランを打てば、将来のホームラン王となる可能性がかなり高いのではと言えそうです。
村上崇隆へのネットの反応
久しぶりの和製大砲の逸材ですよ。
守備はまだまだ勉強だけど、打撃では既に山田、青木に次ぐ信頼感すらある。
出典:ヤフコメ
他球団のファンには、羨ましく思えるほどの大物打者の登場です。ヤクルトの育成法を褒めるコメントが数多くあります。
まとめ
村上崇隆の成績や年俸を、2017年ドラフト1位指名の4名の内野手と比較し、歴代のホームラン王と、入団3年までのホームラン数を比較して、村上崇隆の将来性を予測してみました。
このまま行けば、十分将来のヤクルトの主軸となるのは確実と思われます。但し、指名打者制度のないセ・リーグですので、あとは守備をしっかり磨いてほしいと思います。
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