2019年6月10日(日本時間9日)、本拠地のドジャース戦で、同点の8回無死、大谷翔平選手は今季初代打で四球を選び、三ゴロで三塁から本塁返球が逸れて捕手の足が一瞬離れたスキを狙ってホームベースを左手でタッチし生還(記録は野選)するという間一髪の好走塁を見せました。
試合もエンジェルスが5-3で勝利し、オースマス監督が「ショーヘイは足が速い。これが最高の秘密兵器。最高の走塁をする」と称賛のコメントをしました。
今回は、その“大谷選手の脚力”にフォーカスしていきたいと思います。
大谷翔平の50m走タイムは?足速いわけではない?
それでは大谷翔平選手の足は本当に「速い」と言えるのでしょうか?
プロ野球選手の50m走タイムは測定方法によって多少の誤差が生じて“やや速すぎる”傾向にありますが、今回は大谷選手の足の速さを検証する観点から参考記録として見ていきたいと思います。
タイム(秒) 名前(球団)
5.3 早川大輔(元ロッテ)
5.6 赤星憲広(元阪神)
5.67 山田哲人(ヤクルト)
5.7 鈴木尚広(元巨人)
5.75 鳥谷敬(阪神)
5.79 藤波晋太郎(阪神)
5.7~9 イチロー(元マーリンズ)
5.8 青木宣親(ヤクルト)
5.8 西川遥輝(日ハム)
6.0 田中広輔(広島)
6.06 松井稼頭央(楽天)
…
6.4 大谷翔平(エンジェルス)
6.4 井出らっきょ・中居正広(タレント)
“やや速すぎる”記録とはいえ、タイム上では大谷選手の上をいく選手はかなりの数がいそうで、大谷選手が飛び抜けて足が速いというわけではなさそうです。
では、監督も称賛する走力はいったいどこから来るのでしょうか?
大谷翔平の走力の高さとは?
193cmの長身から大きなストライドで爆発的な加速力を魅せる大谷選手ですが、専門家の話によると運動科学から見て、肩甲骨と腸骨の使い方、働きが素晴らしく、連動するその「腸骨運動」によって、バッティング、ピッチングまた走力を実現しているという見解があります。
あるライバル球団のスカウトは、一塁から三塁、二塁から本塁までのスピードを計測して大谷選手を「メジャー全体で2番目のスピードの持ち主」「凄まじいアスリートだよ」と満点評価をしています。
また、2019年6月13日(日本時間14日)に、守備位置が投手の選手ではメジャー史上初&日本人メジャー初の快挙となるサイクルヒットを達成した時のインタビューで大谷選手は「ホームランが打てる上で、三塁打も打てる走力がないと成し得ないこと」と走塁への自身の意識の高さも語っています。
[大谷翔平サイクルヒット]
大谷翔平の足の速さに関するネットの反応
と感服の声が大多数でした。
また、あまりの活躍ぶりに
などの同じ人間としてのひがみ(?)の声も共感できなくはないですね。
まとめ
大谷選手は二刀流について少年時代から「投手、打者どちらになりたい、というよりは野球が上手くなりたい」と答えていたそうです。
現在、右肘手術の影響で今季は打者に専念していますが、打者として出塁すべく打席に立ち、出塁すれば走者として一つでも先の塁を狙う。
大谷選手が凄いと言われるのは、何ごとにも手を抜かずにTOPを目指す姿そのものだと思います。
スーパーマンみたいな大谷選手。まだ伸びしろを感じさせ、今後も驚くようなプレーをファンとしては期待してしまいますね。
しばらくは世界中が彼から目を離せそうにありません!
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